igs、.iges(Initial Graphics Exchange Specifications)
ファイルの交換手順
特定のIGESファイル交換の詳細については、white paper on the Rhino Wiki web site
をご覧ください。
IGESエクスポート簡易オプション
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IGESの種類を選択します。
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または詳細コントロールをクリックします。
詳細オプション
作成者、会社名、送信者の製品ID、および受信者の製品ID
IGESファイルにはファイルの著作情報表示に使用することができるテキストフィールドがあります。
IGES許容差
一般的に、IGES許容差はRhinoの単位変換リストにある使用可能な絶対許容差設定と一致していなければなりません。
IGES許容差はジオメトリの正確さに対して影響を与えません。
IGES単位
IGESエクスポートで使用する単位です。
IGESファイルにRhinoの注記を含む
ここにチェックマークを付けると、IGESの開始セクションでメモを保存します。 チェックマークを付けないと、開始セクションは空白行になります。
レンダリング色をIGES要素色として使用
ここにチェックマークを付けると、IGES要素の色として、オブジェクトのレンダリングの色を使用します。 チェックマークを付けないと、オブジェクトのレイヤカラーがIGES要素の色として使用されます。
IGESエクスポートオプションをカスタマイズする
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IGESエクスポート詳細オプションダイアログボックスでタイプを編集
をクリックすると、IGESエクスポートタイプを編集または新規作成することができます。
メモ
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RhinoがOpen
使ってIGESファイルを読み込む際、 Rhino単位はIGESファイル単位に設定され、Rhinoのシステム許容差はIGESファイルの許容差に設定されます。ただし、IGESファイルの許容差設定がランダムに指定された場合もあるので、Rhinoで許容差が大き過ぎたり、小さ過ぎたりしないよう調整が行われます。 -
RhinoがImport
コマンドを使ってIGESファイルを読み込む際、Rhinoのシステム許容差が変更されることはありません。 ランダムに指定されたIGESトリムを再構成するための許容差が自動的に計算されますが、それは必ずRhinoのシステム許容差と同じかそれより小さくなります。 IGES単位とRhino単位が合わない場合、メッセージが表示され、ユーザーはインポートするIGESジオメトリを現在のRhino の単位システムに合うようスケール変更するかどうかのオプションが与えられます。 -
ポリゴンメッシュはIGESファイルにエクスポートされません。 3DSファイル(=ポリゴンメッシュファイル)をインポートしIGESファイルに書き出した場合、IGESファイルは空になります。
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IGESは、ASCII文字の32から127までの印刷可能なサブセットのみをサポートします。これにより、レイヤ名はアメリカの文字セットにない文字が最初に使用されている場所で切られます。
メモ
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IGESファイルをマージする前に、作業を保存することをお勧めします。
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大きいIGESをインポートした後は、作業を保存し、再度MAX をスタートしてください。
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IGESインポートが、サーフェスの誤った箇所をトリムしていることがあります。 この場合、サーフェスを選択し、独立したサーフェスにしてからトリム曲線を選択し、トリムを反転(フリップ)します。
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IGESインポートは、IGESグループと階層情報を使ってオブジェクト同士を区別します。 ひとまとまりになっていない、同じ階層にあるすべてのデータは同じオブジェクトにインポートされます。 別々の要素同士を区別するには、元のアプリケーションからエクスポートする際にグループもしくは階層を使うことを推奨します。
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インポートを速く行いたい場合は、ビューポートのレイアウトをシングルビューポートに変更し、表示をワイヤフレーム
に設定します。 -
MAX4で単位設定を行うところが2つあります。Customize > Unit SetupとCustomize > Preferencesです。 Rhinoファイルで使用されている単位に合うよう設定します。
メモ
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ソリッドモデラには現在2つのタイプ、SurfacesとSolidsが使用できます。 Surfacesタイプはこのようなアプリケーションに単一サーフェスをエクスポートする場合に使用するとよいでしょう。 Solidsタイプはエクスポートしてから再び結合したいものをエクスポートする場合に使用するとよいでしょう。
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サーフェスが円柱のように閉じていてSplit closed surfaces=Yの場合、IGESファイルではそのサーフェスは2 等分されます。 トーラスのように2つの方向に閉じていてSplit closed surfaces=Yの場合、IGESファイルではそのサーフェスは4等分されます。
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球のようにサーフェスの両端に極があってSplit bipolar surfaces=Yの場合、サーフェスは分割され、各々のサーフェスが1つの極をもつようになります。
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分割することの問題点として、閉じたサーフェスを他のアプリケーションで変形したい場合、半分に分割するときれいに変形するのが難しくなることが挙げられます。
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ForcedTrimmedSurfacesのエクスポートオプションでは、少しだけトリムしたサーフェスも含むすべてのサーフェスを IGESトリムサーフェス要素としてエクスポートします。
Mechanical Desktopからのエクスポート
Mechanical Desktop(MDT)リリース2.0からRhinoへジオメトリを読み込む最もよい方法は、MDT IGESOUTコマンドを使用することです。 満足のいく結果を得るためにMDT IGESエクスポートオプションの調節が必要な場合もあります。
エクスポートするには:
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MDTでIGESOUTコマンドを起動します。
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Autodesk IGES Translator R14 – IGESOUTダイアログボックスでEdit optionsをクリックします。
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IGESOUT Options EditorダイアログボックスでStart and Globalをクリックします。
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IGESOUT Start and Global OptionsダイアログボックスでIGES Versionを5.2か5.3に設定します。
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Version 5.3は、年を4桁の数字として格納します。 5.2は2 桁で年数を保存します。OKをクリックします。
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IGESOUT Options EditorダイアログボックスでStructureをクリックします。
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IGESOUT Structure OptionsダイアログボックスでMap Layer NamesをLevel Property (4063)に設定し、OKをクリックします。
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IGESOUT Options EditorダイアログボックスでGeometryをクリックします。
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IGESOUT Geometry Optionsダイアログボックスで3D Solid/Designer part mappingをSurfacesに設定し、Trimmed Surface MappingをBounded surface (143)にしてOKをクリックします。
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IGESOUT Options EditorダイアログボックスでDE Mappingsをクリックします。
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IGESOUT DE Mapping OptionsダイアログボックスでColor Definition Entity (314)をチェックし、OKをクリックします。
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この設定を保存するには、IGESOUT Options EditorダイアログボックスのDescriptionボックスで説明を入力した後名前を付けて保存をクリックします。 MDTtoRhino.optなどの名前を付けてファイルにオプションを保存します。
メモ
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ソリッドモデラには現在2つのタイプ、SurfacesとSolidsが使用できます。 Surfacesタイプはサーフェスが使用できるアプリケーションに単一サーフェスをエクスポートする場合に使用するとよいでしょう。 Solidsタイプはエクスポートしてから再び結合したいものをエクスポートする場合に使用するとよいでしょう。
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上記で触れていないMDT IGESオプションはその他にもたくさんあります。
メモ
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Pro/Eバージョン20では、IGESにエクスポートする時はAll Partsオプションを使用します。
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Pro/EファイルのRhinoへのエクスポートを最適化するには、config.proファイルの中のこれらの設定を使用するか、それらをrhino.proファイルとして保存します。 エクスポートする前にそれを読み込みます。
IGES_OUT_ALL_SRFS_AS 128
IGES_OUT_SPL_CRVS_AS_126 YES
IGES_OUT_SPL_SRFS_AS_128 YES
IGES_OUT_TRIM_XYZ YES
IGES_OUT_MIL_D_28000 NO
IGES_OUT_TRM_SRFS_AS_143 NO
IGES_OUT_TRIM_CURVE_DEVIATION DEFAULT
INTF_OUT_BLANKED_ENTITIES NO
INTF_OUT_MAX_BSPL_DEGREE 5
INTF_OUT_AS_BEZIER NO
INTF3D_OUT_FORCE_SURF_NORMALS YES
INTF3D_OUT_SURFACE_DEVIATION YES
INTF3D_OUT_EXTEND_SURFACE YESIGES_IN_106_F2_AS_SPLINE NO
IGES_IN_DWG_LINE_FONT YES
IGES_IN_DWG_PNT_ENT YES
IGES_IN_DWG_COLOR YES
FIX_BOUNDARIES_ON_IMPORT YES
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ジオメトリを構成する前に、絶対許容差をデフォルトの0.01単位以下にしておくとよいでしょう(0.001から0.0001くらいで適度な結果が得られます)。 これ以上下げると、Rhinoが極度に遅くなります。
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許容差を正しく設定しておくと、Pro/E上でのサーフェスとサーフェスを合わせる手作業が最低限で済みます。
メモ
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Pro/Eのようなソリッドモデラには2つのタイプ、SurfacesとSolidsが使用できます。 Surfacesタイプはこのようなアプリケーションに単一サーフェスをエクスポートする場合に使用するとよいでしょう。 Solidsタイプはエクスポートしてから再び結合したいものをエクスポートする場合に使用するとよいでしょう。
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サーフェスが円柱のように閉じていてSplit closed surfaces=Yの場合、IGESファイルではそのサーフェスは2 等分されます。 トーラスのように2つの方向に閉じていてSplit closed surfaces=Yの場合、IGESファイルではそのサーフェスは4等分されます。
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球のようにサーフェスの両端に極があってSplit bipolar surfaces=Yの場合、サーフェスは分割され、各々のサーフェスが1つの極をもつようになります。
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分割することの問題点として、閉じたサーフェスを他のアプリケーションで変形したい場合、半分に分割するときれいに変形するのが難しくなることが挙げられます。
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ForcedTrimmedSurfacesのエクスポートオプションでは、少しだけトリムしたサーフェスも含むすべてのサーフェスを IGESトリムサーフェス要素としてエクスポートします。
SoftimageはRhinoが生成する3DS
、DXF
、OBJ
のファイル形式もインポートできます。
メモ
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ソリッドモデラには2つのタイプ、SurfacesとSolidsが使用できます。 Surfacesタイプはこのようなアプリケーションに単一サーフェスをエクスポートする場合に使用するとよいでしょう。 Solidsタイプはエクスポートしてから再び結合したいものをエクスポートする場合に使用するとよいでしょう。
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Rhino -> SolidWorks
-
SolidWorksポストIGESの”ニッティング”(縫い合せ)を成功させるには、IGES単位システムと(または)許容差を調整する必要があります。 満足のいく結果を出すためには異なる設定を実際に試してみることをお勧めします。
Rhinoでより堅実なジオメトリを作成するには、ジオメトリを構築する前にRhinoの絶対許容差
を0.001または0.0001のような小さい数値に設定する必要があります。 -
SolidWorks -> Rhino
-
SolidWorks標準IGESエクスポートタイプは解析サーフェスを使用します。 Rhinoにモデルをエクスポートするには、 NURBS
サーフェスを使用するSURFCAMやMastercamといった他のIGESタイプを使用してください。
関連トピック…
全般
名前
IGESタイプの名前をタイプします。
IGESバージョン
IGESバージョン5.2または5.3のいずれかを選びます。
これらのバージョンの違いは、5.2は2桁で年数を保存し、5.3 は4桁で保存する点です。
テキストファイル形式
MS-DOS、Unix、MacOSのいずれかのスタイルラインエンディングを選びます。
MS-DOSは復帰+改行(CRLF)、UnixはLF、MacOSはCRを使用します。
スケール
スケール IGESタイプに応じたデフォルトのスケール変更係数を設定します。 値は0より大きくなければなりません。
たいていの場合、この値は1が適当です。
点と曲線
点オブジェクト
点オブジェクトは独立したIGES116点要素として、また1レイヤ上のすべての点は1つのIGES106-2点セットとしてエクスポートすることができます。
最大角度
最大角度 次数制限なし、最大次数3、最大次数5のいずれかを選びます。
最大角度を3に設定すると、次数が3より大きいNURBS
曲線すべてが非有理3次式で指定したIGES許容差に近似されます。
最大角度を5に設定すると、次数が5より大きいNURBS曲線すべてが非有理5次式で指定したIGES許容差に近似されます。
複合曲線を単一Bスプラインとして
2つ以上のBスプラインからできた曲線はIGES102(複合曲線)要素またはIGES126要素としてエクスポートすることができます。
可能な場合に単純な要素を使用
この設定を使用して線や円弧、円(IGES許容差内で)のNURBS 曲線をIGES線、IGES円弧、IGES円としてエクスポートします。
有理曲線をフィット
この設定で、すべての有理曲線(曲線オブジェクトやトリム曲線)が非有理3次式を使ってIGES許容差が特定する許容差に近似します。
結び目ノット
この設定を使って、周期的なNURBS曲線を結び目ノット(Clamp end knots)のあるNURBS曲線としてエクスポートします。
サーフェス
ソリッド
ソリッドは独立したサーフェス、IGES184要素、IGES186(多様体 BRep)要素、IGES402-7(整列していないグループ)要素としてエクスポートすることができます。
ポリサーフェス
開いたポリサーフェスは独立したサーフェス、またはIGES402-7 要素としてエクスポートすることができます。
サーフェス
サーフェスはIGES128、IGES 143、IGES 144要素としてエクスポートすることができます。
IGES 128とは、トリムされたサーフェスすべてをトリムされていないサーフェスとしてエクスポートすることを意味します。
最大角度
次数制限なし、最大次数3、最大次数5のいずれかを選びます。
max degreeを3に設定すると、次数が3より大きいNURBSサーフェスすべてが非有理3次式で指定したIGES許容差に近似されます。
max degreeを5に設定すると、次数が5より大きいNURBSサーフェスすべてが非有理5次式で指定したIGES許容差に近似されます。
可能な場合に単純な要素を使用
この設定で、平面のNURBSサーフェス(IGES許容差として指定された許容差での)はIGES平面またはIGESトリム平面としてエクスポートされます。
有理サーフェスをフィット
この設定で、有理NURBSサーフェスが非有理3次式を使って、 IGES許容差が特定する許容差に近似します。
結び目ノット
この設定を使って、周期的なNURBSサーフェスを結び目ノット(Clamp end knots)のあるNURBSサーフェスとしてエクスポートします。
閉じたサーフェスを分割
円柱のような閉じているサーフェスの場合、IGESファイルではそのサーフェスは2等分されます。 トーラスのようにサーフェスが2つの方向に閉じられている場合、IGESファイルではそのサーフェスは4等分されます。
両極性サーフェスを分割
球のようにサーフェスの両端に極がある場合、サーフェスは分割され、各々のサーフェスが1つの極をもつようになります。
関連トピック…
IGESタイプを新規作成するには:
-
IGESエクスポートタイプダイアログボックスで新規作成をクリックします。
-
IGESタイプのオプションを設定します。
-
ダイアログボックスを閉じます。
既存のタイプを元にしてIGESタイプを新規作成するには:
-
IGESエクスポートタイプダイアログボックスでIGESタイプを選択し、タイプをコピーをクリックします。
-
IGESタイプのオプションを設定します。
-
ダイアログボックスを閉じます。
IGESタイプを編集するには:
-
IGESエクスポートタイプダイアログボックスでIGESタイプを選択し、編集をクリックします。
-
IGESタイプのオプションを設定します。
-
ダイアログボックスを閉じます。
IGESタイプを削除するには:
-
IGESエクスポートタイプダイアログボックスでIGESタイプを選択し、削除をクリックします。
Rhinoで作成されたIGESファイルを他の製品に読み込んだ結果、サーフェスのいくつかを失ってしまった場合、以下のテストを行ってみてください。
-
Test 143エクスポートタイプを使ってジオメトリをエクスポートする。
-
今度は”Test 144″エクスポートタイプを使って同じジオメトリをエクスポートする。
-
両方のファイルを製品にロードする。
-
それぞれのエクスポートで違う結果が出た場合、その結果をRhinoのニュースグループにご報告ください。そのファイル形式をドキュメンテーションに記述します。アドレスはwww.jp.rhino3d.com/newsgroup
です。
問題:
メッシュがIGESファイルにエクスポートされません。
解決法:
IGESファイル形式はメッシュをサポートしません。
問題:
IGESファイルを読み込みましたが何も表示されません。
IGESファイルを読み込んでも何もインポートされない時、Rhino は次のIGESインポート概要情報メッセージボックスを表示します。
このIGESファイルにインポートできるものがありません。
IGESファイルに有効な独立したジオメトリがない可能性があります。
ファイル内容の概要はコマンド履歴のウィンドウに表示されます。
CommandHistoryコマンドを使用してコマンド履歴を表示します。
解決法:
IGESファイルでは、ジオメトリとして指定されていなくても使用できるIGESジオメトリの要素を含んでいる可能性があります。 そうであるかどうかは概要を調べてみると分かる場合があります。 RhinoがIGESファイルを読み込む時、そのファイル内容の概要をコマンド履歴のウィンドウに表示します。
CommandHistory
(F2)コマンドを使用してコマンド履歴を表示します。
するとこのようなレポートが表示されます。
IGES global section settings in “myfile.igs“
Author: …
Author’s organization: …
Sender model name: …
Receiver model name: …
Sender file name: …
Sender system ID: …
Sender IGES preprocessor: …
IGES file created time: date month year hour:minute:second
Model created/last modified time: date month year hour:minute:second
Unit system: millimeters
Unit system name: MM
IGES tolerance: 0.01
Maximum coordinate: 101
Scale: 1 model units = 1 world unit
…
IGES file contents summary
Number of invalid directory entries: 0
Null entity count: 0
Transformation matrix entity count: 1
Attribute information entity count: 0
All other entities:
Category (independent count/physically dependent/logically dependent/total count)
Geometry (0/…/…/Ng)
Annotation (…/…/…/Ng)
Definition (…/…/…/Ng)
Other (0/0/0/ No)
Logical/Positional (0/0/0/0)
2d Parametric (0/0/0/0)
Construction Geometry (0/0/0/0)
Imported 0 entities from IGES file myfile.igs.
Geometry(…)の行がGeometry(0/…/…/n)のようになっていて、nがゼロでない場合、IGESファイルには有効なジオメトリがあるのに、間違って関連ジオメトリとして指定されている可能性があります。 Annotation()、Definition()、Other()、または Logical/Positional()の行の1つが(…/…/…/n)のようになっていてnがゼロでない場合、IGESファイルには有効なジオメトリがあるのに、間違ってジオメトリ以外のものとして指定されている可能性があります。
IGESファイルには有効なジオメトリがあるのに、IGESファイルの間違ったカテゴリに入っているために読み込めない可能性があると思われる場合、高度なRhinoコマンドを使用してその IGESファイルを読み込んでみることができます。
ReadEveryIgesEntityコマンドは、次回IGESファイルを読み込む時、そのIGESファイルのカテゴリの設定をすべて無視してファイル内容をすべて読み込むよう指定します。
タイプに関係なくすべてのIGES要素をインポートします。
操作方法:
-
問題のあると思われるIGESファイルを開きます。
-
IGESファイルにジオメトリが少しでもあれば、Rhinoにインポートされます。 ただし、使えないジオメトリも多数インポートされる可能性があるので、その中から必要なものだけを探し出す必要があります。
ReadEveryIGESEntityコマンドは次回読み込むIGESファイルのみに影響します。 このような一連のコマンドなら、
open alpha.igs
ReadEveryIgesEntity
open beta.igs
open gamma.igs
Rhinoはすべての要素をbeta.igsファイルのみから読み込もうとします。
Rhinoは通常、alpha.igsとgamma.igsファイルからジオメトリとして指定されている要素のみを読み込みます。
なし
なし 関連トピック… |
IGESディレクトリのどの部分を解析するか制限することで、 IGESファイルの特定の要素を調査します。
注意事項:
このコマンドは、IGESデータファイルの構造をよく知っている方向けです。 このコマンドについては、テクニカルサポートはありません。 IGESStudyコマンドは、大きなIGESSファイルを部分毎に詳しく調べたい上級ユーザー向けです。 このコマンドを使用するには、IGESファイルの構造の詳しい知識が必要です。
知っておくこと
IGESファイルの各エントリには、ディレクトリエントリ(Directory Entry – DE)があります。 DEに格納された情報は、対応する IGES要素(曲線、サーフェス、ソリッド、色、レイヤ名等)が読み込まれるかどうかを決定します。 IGESファイルの要素をすべて盲目的に一番上の階層のジオメトリとして読み込まない重要性を理解するには、この操作を行ってみてください。
-
BooleanUnion
コマンドを使用して、直方体、トーラス、球から多面ソリッドを作成します。 -
ソリッドをIGESファイルにエクスポートします。
-
IGESファイルを読み込み直します。元のモデルを分解したものが得られます。
-
読み込んだばかりのすべてのものを削除します。
-
ReadEveryIGESEntity
コマンドを実行します。 -
IGESファイルを再度読み込みます。 多くの余分な曲線やサーフェスが得られます。
ステップ6で得た余分な曲線やサーフェスは、トリムサーフェスを作成するのに必要な情報です。 これらの曲線やサーフェスは、 IGESリーダーが、対応する要素を一番上の階層のオブジェクトの一部としてフラグしたDE情報を無視したためステップ6でインポートされました。 ReadEveryIGESEntity
コマンドは、ユーザーが構成部品としてフラグされた一番上の階層と考える重要なオブジェクトがあるIGESファイルから情報を得る最後の手段として使用されます。
コマンドの使用例:
読み込んだIGESファイルの何かの情報が破損しているように見えたとします。 最初に調べる必要があるのは、破損オブジェクトのDEです。 IGESStudyコマンドを実行し、ラベルオプションをオンにします。
IGESデバッギングオプション(DEテスト=オフ 最初のDE=1 最後のDE=0 すべての要素を読み込み=オフ ラベル=オン)
IGESファイルを再度読み込みます。 今回は、読み込まれたそれぞれのオブジェクトのRhinoの名前がDE Nと設定されます。”N”は奇数です。 IGESファイルのディレクトリエントリは、1、3、5、7、などと付けられます。 問題のあるオブジェクトを選択し、DEのリストを作成します。 13、137、及び9025が問題のあるオブジェクトだったとしましょう。
IGESStudyコマンドを使用して、今度は問題のある要素だけを1 度に1つづつ読み込みます。
IGESデバッギングオプション(DEテスト=オン 最初のDE=13 最後のDE=13 すべての要素を読み込み=オフ ラベル=オン)
DE 13に問題があることが確実に分かりました。 IGESファイルを見て(テキストエディタまたはIGESure等のプログラムで)、DE 13ファイルがどうあるべきかを確認します。 要素について理解している場合、IGESStudyコマンドを使用すると、要素を作成するのに使用された構成要素を読み込むことができます。 例えば、ベースのサーフェスとトリム曲線を見て、何が起こっている可能性があるのかを見ることができます。 このことを行っている内に、読み込む必要のある要素を見つけることができます。 IGESStudyコマンドを使用すれば、ファイルの一部分をまとめて読み込むことができます。 例えば:
IGESデバッギングオプション(DEテスト=オン 最初のDE=123 最後のDE=199 すべての要素を読み込み=オン ラベル=オン)
DE番号が 123から199の間のすべてのエントリを読み込みます。一番上の階層の要素だけを読み込みたい場合は、すべての要素を読み込み=オフにしてください(すべての要素を読み込み=オフ)。
なし
なし 関連トピック… |
コマンドラインまたはスクリプトから、IGESインポート、エクスポートの際の、RhinoのレイヤとIGESの階層の一致をコントロールします。
操作方法:
IGESの”階層”とは、Rhinoのレイヤのようなものです。ただし、 IGESの階層は、テキスト名の代りに番号を識別子(identifier)として使います。 IGESをデータ交換に使用する製品にレイヤ基準がある場合、Rhinoのレイヤ名とIGESの階層番号間の一致を定義することが必要です。 Rhinoにはレイヤと階層を一致させる機能があります。
RhinoのレイヤとIGESの階層の一致をさせるには:
-
次の例のようにテキストファイルを作成します。
;IGES level translation rules
[3Stooges]
“Default” = 0
“Larry” = 13
“Curley” = 7
“Moe” = 32000[FruitStand]
“Default” = 0
“Orange” = 9876
“Apple – Delicious” = 13
“Apple – Granny Smith” = 7232
“Grape” = 1 -
このファイルは、IGESエクスポート時にRhinoのレイヤをIGESの階層番号に変換する際と、IGESインポート時にIGESの階層番号をRhinoのレイヤに変換する際のルールを定義します。
この例では、Rhinoのレイヤ – IGESの階層一致のルール(フレーバー)に”3Stooges”と”FruitStand”の2つのセットを定義しています。
操作方法:
-
作成したマップファイルを選択します。
-
フレーバーオプションを選択します。
-
例えば、ファイルの名前が”iges_level_mapping.txt”で、 “FruitStand”タイプを使用したい場合、フレーバーオプションをFruitStandに設定します。
フレーバーオプション
レイヤマッピング
フレーバー
ファイル
メモ
-
通常、Rhinoの”デフォルト”レイヤをIGESの階層0に一致させるのが理想的です。ただし、必ずこうしないといけない訳ではありません。
-
このファイルに複数のフレーバーを含めることは可能です。 フレーバーは角括弧([])に囲まれ、次のような行が後に続く名前を持っています。
-
“<RhinoLayerName>” = N
Nは、正の整数(0、1、2、3、…)です。
-
Rhinoのレイヤ名は2つの引用符の間に現れます。
-
各フレーバーは、空白の行で終わります。
-
スペースとタブは無視されます。
-
セミコロン(;)で始まる行は無視されます。
-
インポートされたIGESファイルに規則のセットにない階層番号が含まれており、IGES階層名がない場合、その階層は自動的に”IGES_LEVEL_N”というレイヤにインポートされます。
-
エクスポートされたRhinoのレイヤ名が規則のセットにない場合、IGESの階層番号は自動的に選択されます。
-SetIGESLayerLevelMap
なし
なし 関連トピック… |