Cage

他のオブジェクトを変形するのに使用する3Dケージオブジェクトを作成します。

Rhinoceros Cage 001 ケージ

Cageコマンドは直方体形のオブジェクトを作成します。 作成されるケージオブジェクトは、3方向に制御点
を持ちます。 ケージオブジェクトには、オブジェクトをアタッチし、それをCageEdit
コマンドを使用して編集することができます。

ケージは、形状を微調整する場合に便利です。 ケージは、複雑なオブジェクトを少ない数の制御点で編集できるように設定することができます。 ケージを使うことで、標準の制御点編集よりも変形をより滑らかに行うことができます。

ケージオブジェクトを作成後は、CageEdit
コマンドを使用してケージでオブジェクトをキャプチャし(捕え)、ケージの制御点
を使って、キャプチャしたオブジェクトを変形します。

操作方法:

  • 選択したオプションのプロンプトに従ってください。 オプションを何も指定しない場合、デフォルト
    のオプションが使用されます。

オプション

デフォルト

バウンディングボックス

直方体のケージをオブジェクトのバウンディングボックスを使用して作成します。

座標系

作業平面
/ワールド

対角

3点

垂直

中心点

制御点の構造

直方体の形状を定義したら、ケージの3方向のそれぞれの制御点
の数と次数
を定義します。

X方向の点の数/Y方向の点の数/Z方向の点の数

X、Y、Z方向の制御点数を指定します。

X方向の次数/Y方向の次数/Z方向の次数

X、Y、Z方向の次数を指定します。

Rhinoceros Cage ケージ

変形 > 3Dコントロールケージオブジェクトを作成(右クリック)

UDT > 3Dコントロールケージオブジェクトを作成(右クリック)

Rhinoceros Menu2 ケージ

変形 > ケージ編集 > ケージを作成

Rhinoceros Gray Book Open ケージ 関連トピック…

CageEdit

どのような複雑なオブジェクトでも、指定した少ない制御点
の数で滑らかに変形します。

制御点の数は、選択されたコントロールオブジェクト(曲線
、サーフェス、またはケージ
)によって、1、2、または3方向に設定できます。 CageEditコマンドははどのような変形にも使用できるツールです。

複雑なオブジェクトの変形は、大変難しい作業です。 ケージ編集を行えば、制御点
が密集しているサーフェスやポリサーフェスの滑らかな変形が可能になります。 ケージは単純な制御点構造を持つことができるので、これによりオブジェクトを全体的に変形することが可能です。 CageEdit変形では、ポリサーフェスはシームで分離されません。

CageEditを使用することで、オブジェクトの全体的な変形と、オブジェクトの一部へのより局部的な変形の両方が可能になります。 変形は、コントロール元オブジェクトの制御点を移動して行います。 コントロール元オブジェクトには、Cage
コマンドで作成したケージオブジェクト、または既存のサーフェスまたは曲線を使用します。 直方体、平面、線のコントロール元オブジェクトがこのコマンドを実行中に作成できます。既存のオブジェクトの使用は、変形開始の形状を既存の形以外のものにしたい場合に便利です。 また、変形範囲の空間も球、円柱、直方体に制限することができます。 これらの変形範囲の空間はケージやコントロールオブジェクト自体から独立しており、変形をオブジェクトの一部に制限したい場合に便利です。 変形範囲の空間内とその外のオブジェクト間のフォールオフ距離も設定することができます。

ケージされたオブジェクトを更新する機能がなくてはこのコマンドは意味がないので、ヒストリは、History
の設定に関係なく組み込まれています。

操作方法:

  1. キャプティブオブジェクト(変形するオブジェクト)を選択

    します。

  2. コントロールオブジェクト(コントロール元のオブジェクト)を選択

    するか作成します。

  3. 変形の範囲を定義します。

コントロール元オブジェクトのオプション

バウンディングボックス

メモ: バウンディングボックスの作成手順は、Cage
コマンドと同じです。

コントロール元のオブジェクトとして使用する線を定義します。

NURBS
パラメータ

線のパラメータを指定します。

次数

制御点数

制御点
の数を指定します。

長方形

コントロール元のオブジェクトとして使用する平面を定義します。

メモ: 平面の作成手順は、Rectangle
コマンドと同じです。

NURBS
パラメータ

U方向の次数/V方向の次数

UおよびV方向
次数を設定します。

U方向の点の数/V方向の点の数

UおよびV方向の制御点
の数を設定します。

直方体

コントロール元のオブジェクトとして使用する直方体を定義します。

メモ: 直方体の作成手順は、Cage
コマンドと同じです。

変形

正確

このオプションは正確ですが、更新に時間がかかります。また、変形後のオブジェクトを再フィットする場合に密集したサーフェスになる場合があります。

高速

より少ない制御点の数でサーフェスを作成します。正確さが下がります。

構造を維持

範囲オプション

全体

オブジェクトは3D空間全体に渡って変形されます。 コントロール元オブジェクトがコントロール先オブジェクトに与える影響は、ケージオブジェクトの内側の範囲やコントロール元の曲線やサーフェスに隣接した部分に限りません。 ケージオブジェクトの一部分にしか含まれないオブジェクトでも全体的に変形されます。 コントロール元オブジェクトが与える影響は、コントロール先オブジェクトがより外にあるほど強くなります。

部分

コントロール元オブジェクトからそれと取り囲む空間までのフォールオフ距離を指定します。 フォールオフ距離の外側の部分は変形されません。

その他

コントロール元オブジェクトがコントロール先オブジェクトに与える影響を制限する球、円柱、または直方体を定義します。 フォールオフ距離を指定します。 比較的小さいオブジェクトを変形するのに、大きなケージを使用することもできます。

Rhinoceros CageEdit ケージ

変形 > ケージ編集

UDT > ケージ編集

ケージ > オブジェクトをケージ編集

Rhinoceros Menu2 ケージ

変形 > ケージ編集 > ケージを編集

Rhinoceros Gray Book Open ケージ 関連トピック…

ReleaseFromCage

選択したオブジェクトを、CageEdit
コマンドで設定したコントロール元オブジェクトから切り離します。

メモ

  • Explode
    コマンドを使用すると、コントロール元オブジェクトを通常のジオメトリに変更することができます。

  • SelCaptives
    コマンドを使用すると、切り離したいオブジェクトを一度に選択することができます。

操作方法:

  • オブジェクトを選択

    します。

Rhinoceros ReleaseFromCage ケージ

ケージ > コントロールケージからオブジェクトを切り離す

Rhinoceros Menu2 ケージ

なし

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ケージ